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手遅れにならないNO.3


【手遅れにならないために NO.3】

「アメリカのネットを利用した医学・健康使用法ネット検索入手について」

ピュー・インターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクトの調査では、米国では成人の3分の2がインターネットを利用している。

このうち10人中8人が、医学、健康情報を得るためウェブサイトにアクセスしている。

具体的な数字で言うと、米国人の9500万人がネットで健康情報を得ている計算になるという。

病院とは違い、ネットにアクセスすれば、24時間体制で一応の回答を与えてくれる。

「心の拠り所」と話す利用者もいる。

米紙サンディエゴ・ユニオントリビューンによると、病院を訪れる患者の中には、診断を受ける前にネットで得た情報を大量にコピーして持ち込み、医師を当惑させるケースも起きている。

医師の診断を受ける前に、患者が自分で病名や治療方法などを決めていることも多い。

カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のデイビッド・バソ助教授は、「50ページもある文書を持ち込んで“どう思いますか”と聞く患者もいる」と話す。

こうした患者の態度に苛立ちを示す医者もいるが、バソ助教授は、むしろ患者の熱心さに敬服している。

同教授が診療を行なう系列の病院の検査室には、コンピューターが置かれている。

しばしば患者と評判のいい医学サイトに一緒にアクセスしたりすることもあるという。

米カリフォルニア州サンディエゴのシャープ記念病院のリック・リモーン医師は、「患者や家族が昔に比べ、詳細に勉強し、高いレベルの質問をしてくるようになった」

しかし、ネットでの医学情報を盲信してはいけないと説く医師が多い。

特に「奇跡的な治療法」などを強調するサイトには、用心が必要だという。

リモーン医師は「昔からの格言がある。うますぎる話は本当ではないと思った方がいい」

肥満に悩んでいる米国人も多いが、カリフォルニア州ラホヤのスクリップス記念病院のライアン・ドミンゲス医師は、体重を減らすことを売り物にしているサイトにも疑わしいものが目立つと指摘している。

ドミンゲス医師は、患者がネットでいろいろな治療法について情報を得るのには賛成している。

しかし、何かを試す時には、必ず医師に見せ、害がないかを確かめてほしいと力説する。

一方、医師もネットでの医学情報には恩恵を受けている。あるサイトは、医学関係者に対し、正確、実務的かつ最新の治療方法などの情報を提供している。

前述のバソ助教授によると、オンラインで数多くの情報が手に入るので、医学書に照会することが少なくなったという。

ピュー・インターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクトでは、今後も健康情報サイトへのアクセスが増えていくと予想している。


(ベリタ通信 10月17日00時04分)

                                    シユウ


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